国際理解教育
戦争や貧困、民族間の紛争や環境破壊など、さまざまな課題を抱える私たちの地球。
今こそ、国家という枠組みを超えて地球規模の視点に立ち、解決を図ることが必要となっています。キリスト教教育、早期からの英語教育をベースに、世界の最先端の情報にふれる中で、グローバルな感覚を身につけ、世界に目を向けた人材の育成をめざします。
宮城学院の国際理解プログラム
グローバルスタディーズ
宮城学院の国際理解プログラムは、2004年、NGO「CARA(南アフリカ農村自立協力会)」代表の村上一枝さんとの出会いに端を発します。当時、英語の授業で村上さんの活動に共鳴した高校生が村上さんに手紙を書きました。「西アフリカ、マリ共和国の貧困を救うために、わたしたちも力になりたい」。その後、文化祭での手作り品によるバザーの運営でマリ共和国に識字学校を贈ることができました。その後も支援と学びは続き、2014年には総合学習「グローバルスタディーズ」として体系的な学びの場が与えられました。そして2015年からは、「学びと交流のパート」と「探究学習のパート」の2つのプログラムから成る総合学習として、体系的な学びを実践しています。

学びと交流のパート
NPOやNPOなどの団体で、国際貢献活動に尽力する方々を招いて話を聞くと共に、生徒会を中心とした交流会を開催して、活発な議論を展開しています。
■ NGO「CARA」との学び
CARAはアフリカのマリ共和国で活動しているNGOです。これまで、村上代表からマリの人々の生活や医療の現状を直接聞く講演を重ねて来ました。
2016年は、マリ共和国から現地事業スタッフ、マダム・アワ・ケイタ・カンサイさんをお招きし、学びと交流を深めました。
■ NGO「ルワンダの教育を考える会」との学び
ルワンダの教育を考える会は、ルワンダのジェノサイトから生還を遂げたマリールイズさんが戦争で心身共に傷ついたルワンダの子供達に対して教育の機会を与えるために支援活動を行っているNPOです。マリールイズさんの講演と交流からルワンダの平和的復興について学びを深めています。
■ NGO「ACE」との学び
ACEは児童労働の撤廃と予防に取り組む国際協力NGOです。これまで、フェアトレードの取り組みや、児童労働の問題について学んできました。2016年にはノーベル平和賞を受賞されたカイラッシュ・サティヤルティさんと、本校OGでありACEで活動している⽩⽊朋⼦さんを招き、講演を⾏いました。
■ NGO「プラン・インターナショナル」との学び
プラン・インターナショナルとは貧困で困難な状況に直⾯する少⼥の教育⽀援を⾏う国際NGOです。
特にマララ・ユスフザイさんのメッセージをテーマに取り組んでいます。
探究学習のパート
学びと交流のパートで学んだことから問題を見いだし、その原因や解決策に対して仮説を立て、論証し、結論を導き出す学習を行っています。
■ ポスター発表会
調べ⽅、内容のまとめ⽅、発表の仕⽅の講習を受けたあと、グループごとに分かれて調べ学習を⾏います。調べた内容を模造紙にまとめ、クラスごとに発表会を⾏います。他のグループの発表を聞き合うことで、多様な国際問題を知る機会ともなっています。

■ プレゼンテーション発表会
「学びと交流のパート」で学んだことから国際的な課題を⾒出し、その原因や解決策に対して仮説を⽴て、論証し、結論を導き出す学習を⾏います。ポスター発表会を経て選ばれた各クラスの代表チームは、プレゼンテーションを⾏います。
